Shun Kobayashi Blog

〜「地域づくり」×「組織づくり」×「キャリアづくり」を考える〜

「『明日の利益』を創る経営革新プロジェクトの設計手法」セミナー

今日は、開催側として実施お手伝いをしてきた、気仙沼の経営者の皆様を対象としたセミナーを実施しました。タイトル「『明日の利益』を創る経営革新プロジェクトの設計手法」。ゲスト講師として、東北学院大学特任教授の松崎光弘さんをお招きしました。
 
松崎さんとは、学生インターン時代からお世話になっており、なんだかんだもう10年くらいのお付き合いになりました。今回気仙沼でご一緒できたことがすごく嬉しかったです。

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「明日の利益を創る」経営者の仕事
今日の講座では、企業として大切な将来的な利益を作り続けていくために、どのように事業の種を見つけ、育てていくべきかということを、豊富な事例やワークを交えながらお話頂きました。
 
ポイントを簡単にまとめると、以下のようになります。
 
①将来の利益を創る種を見出す
将来の利益を生み出すためには、自社の中にある強みを改めて振り返ることや、マクロ的な状況変化に絶えず目を配る必要があります。特に、すでに自社で持っている価値や強みに目を向けることが、特に重要だなと感じています。
 
目を向けるヒントとして、顧客から受けたフィードバックの中に答えがあり、例えば、
  • これまでに受けたちょっと珍しいオーダーや変わった仕事はあったか?
  • お客様から一番感謝されたことはなにか?
  • 大量に買ってくれるお客様はどのように自社製品を使っているか?
に目を向けることで、隠れた魅力や強みが浮き彫りになってきます。
 
②自社商品やサービスの「位置づけを変えてみる」
また、もう一つの切り口として、自社が持っている商品やサービスにおいて、位置づけを変えることで新たな価値が提供できないかと考えることも、新しい発見があります。
 
その切り口として例えば、
  • 調達を変える:仕入れ先や仕入れ方を変えることで、新たな価値提供につながらないか?
  • 製造方法を変える:ロットを変える、規格を変えることで新たな価値が生まれないか?
  • 顧客を変える:普段販売している顧客以外に価値を感じてくれる人がいないか?
  • 意味や価値を変える:普段利用しているシーン以外に展開できないか?
などになります。
 
個人的には、この中の4つ目にある「意味や価値を変える」という観点が、自社の強みを探る上で最も柔軟な思考や視点が必要だなと感じました。
 
こういった切り口を常に考え、情報を集め、時に頭の体操をし続けることが、明日の利益の種を見つける上でとても重要になります。
 
 
「小さく仮説検証」で確実に積み上げる
また、今日は時間がなくあまり触れられませんでしたが、上記のような観点で種を見つけたあとは、まずは「小さく、できる範囲で仮説検証を行っていく」ことが大切とのことです。
 
明日の利益を生むためには、社内に新しいことを生み出す風土を醸成することが大切で、その上で小さく挑戦する「プロジェクトを組成し、実行する」ことが鍵になっていきます。
 
今回を第1回として、ご参加頂いた経営者の皆さんとも継続して実施していきたいと盛り上がっていました。今後の展開が楽しみです。
 
※このブログに書いていくことは、完全に私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。