Shun Kobayashi Blog

〜「地域づくり」×「組織づくり」×「キャリアづくり」を考える〜

「マイプロジェクト」のススメ 〜一人の一歩が地域を動かす〜

一連のライフシフトネタはいったんここまでにして、別の切り口についての書いてみたいと思います。
 
今回テーマにしたいのは、地域づくりにおいて僕がとても重要だと思う「新たなチャレンジを生み出す」ための土壌づくりについてです。その大切なキーワードが「マイプロジェクト」です。

 

気仙沼市では2015年から、気仙沼で何かをしたいと思う10〜30代向けに、一緒に一歩を踏み出す実践塾「ぬま大学」というプログラムを運営しており、立ち上げから事務局として関わらせてもらっています。
 
ぬま大学では、6月〜12月の約半年間かけて、5回の講座と間に行なう実践を行き来しながら、自らでやりたい「マイプロジェクト」を深め、実践へとつなげるプログラムです。講義には毎回地域活動の先輩やすでに実践を行っている人をお呼びし、話を聞いたり、お互いでプランをブラッシュアップしていきます。そして最後には、広く市内の方の前でプロジェクトの発表を行います。
 
現在4期が実施中で、現役生を含めて46名の受講生がおり、現在も多くのOBOGが様々な地域活動にチャレンジしてします。
 
なぜ地域づくりにおいて「マイプロジェクト」が大切なのか、立ち上げにあたっての気持ちも含めて、改めて書いて見たいと思います。
 
 
無条件に、徹底的に、「可能性」を信じる
僕がぬま大学立ち上げに関わった背景には、「人の可能性は環境によって無限である」と思ったからです。
 
気仙沼に来てから、とても素晴らしいリーダーや経営者の方がたくさんいるのにすごくワクワクしていた反面、同世代の中には一歩引いて、あまり前に出たがらない人が多いなという感覚を持っていました。僕からみても、すごく素敵で、たくさんの誇るべきものを持っているのにも関わらず、そこに蓋をしてしまうのはもったいないと感じていました。
 
そういった人たちともっともっと色々チャレンジしていきたいし、絶対素敵なことができると思っていました。必要なのはそういった「機会や場」だけだと思い、ぬま大学という機会が生まれました。
 
 
場が温まる3つの要素
では、ぬま大学の場ではどんなことを大切にしているのかというと、大きく分けると以下の3点が挙げられると思います。
 
①同じ目線で語れる仲間
ぬま大学では、「ちょっと自分で何かやってみたい」という、同じような思いを持った同世代が多く集まります。そういった同じ想い、同じ目線を共有できる同世代の存在は、挑戦をする際の励みになります。
 
②挑戦を支えるコーディネーターの存在
またぬま大学では、受講生を支える「コーディネーター(=伴走支援者)」が複数おり、各受講生にひとり担当コーディネーターがつきます。このコーディネーターが半年間一緒に挑戦を支え、また受講生だけでは繋がれないような人たちとのつながりをつくってくれます。
 
③「ここでは何を言っても大丈夫」という空気
そして3つ目として、場の雰囲気として「ここでは何を言っても大丈夫」ということを大切にしています。新しいことにチャレンジすることや、それを表明することは、思っている以上に勇気がいります。それを気軽にさらけ出し、一緒に考えることができる空気がとても大切だと思っています。
 
 
まちづくりにおいて大切な「ワクワク感」
これらの要素が毎回の場を通して積み重なり、少しずつ色々な人に広がっていくことで、気がついたら町がよくなっていく。そんな姿が理想的だなと思っています。
 
気仙沼市役所のとある課長さんが、ぬま大学や最近の気仙沼の様子をみて、こうおっしゃっていました。
 
「まちづくりにおいて今一番大切なのは、何か起こりそうという『ワクワク感』だ。最近の気仙沼にはそれが出来つつある。」
 

 

本当にそうだなと感じました。まさに少しずつ「空気」を積み重ねるように、可能性を信じていくことが、これからのまちづくりにおいては重要だと考えています。
 
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★告知★
ぬま大学第4期 最終報告会
 
12月2日気仙沼にて、半年間活動してきたぬま大学4期生が、その熱い想いをプレゼンします!ぜひ会場まで!
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※このブログに書いていくことは、完全に私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。